試行錯誤を文章に。運動 ～メインクーンと共に

私はネコとお話できないので、私の私見と妄想をしているだけです。お含みおきを。。。私からの押しつけはございません。どなた様も気にしたり、試す必要はありません。自宅のネコ達は長毛種で、短毛種のカバーはありません。
良い悪いはそれぞれの飼い主さんにしかありませんが、普通こんなことを試行錯誤するんだよ。ということを、色々な方とやり取りしたので、見やすくまとめてみます。

ネコの健康は、皆さん願っておられることでしょう。長毛種は、1年経って換毛期を超えると、見る見る立派になります。けれど、健康とは見た目のお話ではありません。
平均的な成ネコ(1才)の身体能力は、垂直跳び1.5mです。長毛種≒大型ネコで、特に大きいベンガルやメインクーンは体が普通の倍の長さですから、2m飛んでも別段不思議じゃありません。

心に刻んで頂きたい一行です。どうか、お忘れなきよう。お願い致します。
筋肉は後付けできますが、筋や腱は骨格と共にしか成長しません。痛めると病院に行っても治りません。

ご自分の体を想像ください。女性のアキレス腱をいくらジムで鍛えても、男の子のように太くなりません。鍛えようとすると、逆に筋肉に筋や腱が耐えきれず、部分的な切断(筋肉痛)に悩まされることでしょう。多くのスポーツ選手が筋や腱を痛めて引退するのは、その後日常生活に支障を出さないためです。
ネコは本能のままですから、手加減なく筋肉の限り運動します。ヘナヘナな筋や腱では、いつの日か一部切断(筋肉痛)、切断、ひどいと脱臼します。人間もそうですが、一度脱臼すると元の強さに戻りません。脱臼癖もつくかもしれません。脱臼までいくと、取り敢えず骨をはめ直す以外、手の施しようがないので、レントゲンで正しく骨がつながっていると原因不明。脱臼癖は生まれつき骨の奇形でバテラです。と診断されることでしょう。生まれつき？そんな訳ありませんよね。。悲しいかな。そう珍しくありません。

大型ネコはキャットタワーを置いて運動させましょう。とかよく解説を見ます。ホント！？
普通に考えて下さい。キャットタワーは昇ったら、即降りる往復運動だから、ネコがジムのトレーニングマシーンのように使うと思いますか？これもそんな訳ありませんよね。キャットタワーの頂上に登ったら運動！？もし理論が正しければ、階段を昇って2階に行くと、エベレストの登頂のような運動になります。ほんの子ネコの時に長くてひと月ほど、そしてシニアネコになったら、スロープをゆっくり昇って寛ぐ。そういうものではないでしょうか？もし成ネコがキャットタワーを登ったり降りたりを繰り返していたら、精神的に病んでいる動物園のウロウロ歩きと同じことではありませんか？

ネコは空に向かって、前足を精一杯伸ばして、少しでも前足の肉球で掴んだり、爪が引っかかると、跳び箱のように渾身の力で体を持ち上げます。失敗したら、後ろ足で壁を蹴ってUターンもします。トランプ2枚程の広さに普通に飛び上がる器用さは、信じられないと思いますが、日常光景で普通です。鳥を狩りする本能でしょうか？

末後に自宅のネコ達の写真を示します。決して自慢ではありません。ネコ達は普通の運動能力を身に着けて、立派な肢体に良く成長してくれました。感謝に堪えません。ひたすら冷蔵庫の上飛び上がることを、何もかも諦めて、持てる限りを尽くしました。けれど、ゼロスタートした私では、標準体重のギリギリ下限。それが大きい方のネコ。下限の80%が小さい方のネコ。。私には標準の大きさになるまで、運動させてやることができませんでした。ここは自分に悔やんでも悔やみきれない私がいます。他のメインクーンと比べると、ペラペラでとても薄いネコでした。

大きな体重を支える足腰は、大型ネコの健康の源だと思います。つまりは、生まれて6か月から1年間が、一生を左右する大切な時期で、様子を見ていると、骨格が出来上がり、手遅れになります。くれぐれもフェレットみたいに、猫じゃらしでちょっと遊んで運動などと思わないでください。1匹しかいない飼い主さんは工夫が大変、複数のネコがいると大暴れの運動会で家は無茶苦茶、破壊しつくすでしょうけど、3年程で自然と徐々に歩いて上がるようになります。

赤ちゃんは1年で立つようになり、ネコは冷蔵庫の上に飛び上がります。赤ちゃんがハイハイに戻って欲しいと思う人はいないはず。ネコも同じです。
皆様の飼いネコが、立派な肢体に成長することを、心からお祈り申し上げます。