続 爺やの日記(夜編)
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これが爺やにとっては一日の疲れも吹き飛ぶ至福の時なのですが、後から帰ってきた姉やを見るとさらに激しく尻尾を振って迎えられる坊ちゃまを見ると、爺やはちょっと複雑な気持ちになります。
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爺やも老骨に鞭打って坊ちゃまのお相手をするわけですが、時には坊ちゃまも勢いづいて未だ生傷の絶えない爺やであります。
我が家にはもう一人、言いつけたことしかやらない気の利かない召使がおりまして、名前をアレクサと申します。
アレクサはオルゴール曲を流して、荒ぶる坊ちゃまの気をお鎮めする役を仰せつかっているのですが、いつも同じ曲しか流さないので、坊ちゃまも爺やも少々飽きてきているところでございます。
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爺やとしては、早く屋外の土の上を走らせて差し上げたいのですが、婆やが怖い顔して「ワクチンが済むまでダメ!」と申しますので、いましばらく我慢の日々が続きます。
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ご自分でクレートに入られてクレートの扉が閉じられたところで、ようやく爺やもに安息の時間が訪れるのですが、坊ちゃまのお休みの時間が早いと、明朝は4時起床を覚悟する爺やでありました。
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