茶トラの子猫を保護
が、どうも様子が変です。
しきりにしらたまに何かを訴えかけている子猫ちゃん、
野良とは思えないほど毛並みが綺麗なのですが
よく見ると右腹部に不自然なはれと胃の当たりにヘルニアらしきものが・・・
消化管ヘルニアは早く処置をしないと壊死がはじまってしまいます。
脱走してしまった飼猫ならほとんどの場合は人間を怖がりません。
ごはんで釣って家に入ってもらおうとしたのですが、
人間の気配に気づくとすぐに逃げてしまいます。
なるべく早い治療が必要ですが、仕方がないのでまずは餌付けして
家の傍から離れないように、そして家に慣れてもらうことにしました。
それと並行して脱走してしまった猫を探している人がいないかどうか
近所に聞き込みをしてみるとお隣の猫嫌いのおばあちゃんから
「近所で飼われていた猫だけど、数日前の引っ越しの際に捨てられた」
ということを教えていただきました。
おばあちゃんにはわたしが保護するので数日は様子を見てほしいこと、追い払ったりすると保護が難しくなってしまうのでかえって逆効果であること、近所の人にも伝えてほしいとお願いして、まずはなるべく早く保護することにしました。
そうこうしていると日が経つにつれて徐々にヘルニアが大きくなっていることに気付きました。また、子猫ちゃんは人間を極度に怖がりますが、しらたまとつきしろはまったく怖がっておらずむしろしらたま&つきしろと一緒にいたがっていることがわかりました。
外猫との接触はできれば避けるべきことなのですが、
一刻も早く保護して治療しないといけない状況になったので、
しらたまとつきしろに手伝ってもらい 7 月 19 日に何とか保護。
いつも診ていただいている動物病院がワクチン接種済みのペットのみ受付になってしまっていたので、急いで治療していただける動物病院を探して保護の翌日、7月20日になんとか手術していただけました。
治療していただいた先生によると、他の場所もいつ破れてもおかしくない状態で、
肋骨の合わせ目から膀胱の上までかなり大きくお腹を開いて治療するしかなかったとのこと。
また「交通事故であれば腹部の怪我だけでなく、体の他の場所にも怪我があるはずだがそういったものはなかった。人間を極度に怖がっているので、人間から暴行を受けたのかもしれない。子猫の体力的にかなり厳しい状況なので万が一のことも覚悟しておいてください」
といわれてしまいました。
ぐったりとしていても人間から何とか離れようとして、
人間からの給餌を受け付けようとしない子猫ちゃんをみて
一時期は本当にダメかもしれないと心が折れそうになりました。
が、ここでもしらたまが活躍してくれました。
しらたまは自分からわたしの肩に乗ってきてスリスリしてくれますし、
そのまま家の中を移動したり散歩に行ったりしています。
夜寝るときは一緒のお布団で添い寝。
↑わたしの方に視線が向いていますが、みているのはわたしの肩の上にいるしらたまです
しらたまが信頼しきっている様子を見てか、少しずつ心を開いてくれるようになりました。
しらたまは他の家族にも信頼感を示してくれているので、それを見た子猫ちゃんは
わたし以外の人間にも少しずつ心を開いて甘えてくれるようになりました。
人間からの給餌でご飯を食べるようになった子猫ちゃんはどんどん回復して抜糸も終えることができました。
↑家の人間には慣れましたが、一番はやっぱり面倒を見てくれているしらたま
一方でつきしろは最初のうちは子猫を無視していました
(注: オス猫の場合、母猫が面倒を見ているような幼い子猫はちょっかいを出されない限りあえて無視することがあります。受け入れているわけではなく「まだ幼いので縄張り争いの相手としては見ていない」ということです)
最初の頃は子猫からちょっかいを出されたときは猛反撃していましたが、
まったく懲りない子猫から毎日「一緒に遊ぼう」アピールをされ・・・
ついに陥落しました。
子猫ちゃんの生き生きとした表情とつきしろの「無」になった表情が対照的な一枚
いまではしらたまと一緒に子猫ちゃんの教育のお手伝いをしています。
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>>マロンさん
しらたま、つきしろより前の祖母が面倒を見ていた先住猫はもっとすごかったんですよ。
(ちなみに農家だったのでワーキングキャットでした)
育児遺棄された子猫を自分で拾ってきて育てていたんです。
最初に拾ってきたときは家族全員で驚きました。
母猫から育児遺棄された子猫は大抵の場合、虚弱であったり母猫では面倒を見切れないほどの怪我をしていたりと何らかの原因があるもので育てるのはとても大変なのですが、「この子はわたしが育てるから!」という感じで決してあきらめませんでした。
そして不思議なことに、先住猫が拾ってきて懸命に育てた子は
全員成長することができたのです。
今思えば猫の愛情のすごさを子供の時に見ることができたこと、
一緒に子猫を育てる経験ができたことは一生ものの経験でした。
>>Noëlママンさん
転勤を命じられたり、長期の入院が必要になってしまったり、
介護施設に入ることになってしまったなどのやむを得ない
事情があったのかもしれません。
しかし、最近ではそういった事情がある場合のためにペットの後見人になったり、
ペットを引き取って里親を募集したりしてくれる団体さんもあります。
せめてそういった団体さんに協力をお願いするなど
飼い主として最低限の義務は果たしてほしいなと思いました。
幸いにもこの子は人間をもう一度信頼してくれて、
爪切りとお風呂の躾も終えることができたので
家族に迎え入れたいという里親候補さんが見つかりました。
>>荒川アランちゃんさん
獣医さんのお話では猫同士の喧嘩や交通事故による怪我には見えないし
人間を極度に怖がっているので、人間から暴行を受けたのだろうとのことです。
最初の頃はご飯が入ったお皿をゲージに入れるだけでも
ゲージの隅で体をすくませてしまうほどでした。
よほど怖い思いをしたのだと思います。
今回の保護では動物に愛情をもって接することの大切さを
改めて実感することができました。
>>☆らいぐれ☆さん
ありがとうございます
いまでは抱っこされるとゴロゴロ喉を鳴らして喜び、
自分から人間の膝の上に乗るようになりました。
もう一度人間を信じてみようという気持ちになってくれたこと
がうれしかったです。
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