Fantastic_infant ～ぼくたちのおとうと～

2019/10/06 14:38 129036

Fantastic infant

第６話　～ぼくたちのおとうと～

諸事情により当初の予定から一週間遅れとなった『お迎えの日』。待ちに待ったおかげで、迎える準備は万全。

当初の予定では一週間前だったため次男と三男はお迎えに行けないはずだったけど、予定が遅れたお陰でほぼフルメンバーでのお迎えとなり、yome の運転で次男、三男、四男のお迎え部隊出動。
一週間も待てない。と、書類出すついでに前の週に会いに行ったyome と四男以外は約二週間ぶりの再会。

それでも覚えてくれていたのか久々にみた兄たちを見て、小さなおとうとはしっぽを振り回し喜んでくれたとのこと。その姿を見て喜ばしく感じたのは迎えに来た兄弟も同じ。。。そして、周囲に人が居ようが居まいがおかまいなしにその気持ちを隠さず出したのは、やはりこいつ。

　三男）迎えに来てやったぞ！ファント！
　　　今日から『おれたちのおとうと』やぞ！

お店の方もビックリの第一声。
小さいときから中２になった今も変わらぬ、我が子ながら羨ましい性格。

諸々手続きを終え、準備万端、持参した生後３ヶ月のチワワにはちょっと大きめなキャリーバックに「小さなおとうと」を入れて帰宅。

車中では、というより、まず始まったのが、誰がバックを車まで運ぶか。次に誰が隣に座るか。
全てが争いの我が家。そして全てはジャンケンに委ねられる。結果「小さなおとうと」の両隣を獲得したのは次男と四男。

結果、三男は助手席から体をねじって、後部座席中央の「小さなおとうと」を覗き込むという。。。
どこに誰が座っても同じ結果。

　四男）あんたお名前ファントって言うとよ
　　　帰ったら遊ぼうね
　次男）帰ったらまず静かに寝かせてやらな
　　　まだ小さいけんいっぱい寝らなんとよ
　三男）帰ったらまずご飯やろ！
　　　おれが作ってやるけんなファント！
　四男）ママに作ってもらわな！
　　　あんたが作ったらまずくなる！
　三男）は？お湯いれるだけやろ？
　　　まずくなるわけないやん。なぁファント！
　四男）うるさい。ファント、ファント言うても
　　　まだ名前覚えてないと。前向いとき！
　yome ）あんたたち少し静かにしてやりよ
　　　ファントは初めて外の世界に出たとよ
　　　しかも車に乗ってキョロキョロしよるやん
　次男）ファント。お前大変な奴等のとこきたな
　三男）ほんと。こいつ（四男）の弟とかマジ無理
　四男）はぁ？こっちもあんたの妹とか無理やし！
　次男）だけん、静かにしてやれって！
　三男）やったら誰かおれと席交替して！
　四男）意味わからん。席とか関係ないやん。
　三男）関係あるし。パパがみんなで可愛がって
　　　みんなで面倒見ろって言いよったやんか！
　四男）あんた負けたんやけん仕方ないやろ。
　　　黙って前向いて座っとき！
　次男）もう、やめとき。パパがビデオみたら
　　　お前ら怒られるだけじゃ済まんぞ。
　三男）えっ、ビデオとりよると？
　　　とめてないと？終わったー。チーンやん。
　　　お前（四男）いいよなぁ。怒られんやん。
　次男）いや、わからんよ。あの人小さい子には
　　　言わんけど、最近はこいつも時々怒られと
　　　るし、もっと下（ファント）がきたやん。
　三男）あり得るねぇー！ざまぁー！
　　　お前もおれと一緒に怒られろ！
　四男）。。。
　三男）泣くなよ。おれがもっと怒られる。
　　　たのむけん泣かんで！
　次男）お前アホやな。こいつのが賢い。
　　　こいつビデオて聞いてから喋ってないやろ。
　　　お前一人が騒いどる。詰んだな。

何はともあれ、賑やかな家族に迎えられた小さな「５番目の兄弟」は無事に我が家に到着し、ラスボスのばあちゃんにも優しく迎えてもらい、家族となりました。