日向の家族
裏のお家の前まで行くと、まだひな達は寝ていました。
モモもひなに気付いて遊びたがっていますが、玄関前といっても門を入って玄関までの通路の途中のため、勝手に遊ばせられるところではありません。
モモはこんな時に限ってクンクン鼻を鳴らすだけでしたが、しばらく待っていると夕刊の配達に来られ、その人に向かって勢いよく吠えました!
するとその声を聞いたひながやっと目を覚ましてこちらに来ます。
ひなとモモが喜んで遊んでいるのを見てインターホンを鳴らしてみましたがお留守でした。
日が暮れてからもう一度訪ねて行ってみると、今度は帰宅されています!
「玄関にいる猫ちゃんのことでお話しが…」と言って門を入っていくと、玄関の前に猫のご飯とトイレがいくつか置いてあり、ひなと兄弟、そしてそこには多分ひなのお父さんだろうと思っていた黒猫もいました。
今までのひなとモモの2匹の様子について説明して飼い猫なのかを尋ねると
『飼ってはいないけど自分ちの床下で生まれた子達だから、ご飯とトイレを用意してお世話している』だけだそうです!
そして、なんとあのお母さん猫がひな達より後にまた子猫を産んだこと、そしてその直後に車に轢かれ、病院に連れて行ったけど助からず天国に行ってしまったこと、遺されたひなの弟2匹をお家の中でミルクをあげてお世話してあることなど…
ひなと一緒にいる兄弟猫はそのお家の方達にも絶対触らせてくれないそうですが、ひなは最初から人懐っこかったので特別愛着があると言われました。
でもうちの子にしたいと言うと、抱っこしていたひなに向かって、
『あなたにお家ができるってよ~❤️』と言ってとても喜んで下さいました😭
これでとうとうひなはうちの子に‼️
ー 続く -
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